ある特定期間に訪問したユーザーのその後の行動データを確認する方法

Google アナリティクスのデータを用いて行動分析をしている際、「ある特定期間にWEBサイトを訪問したユーザーがその後も継続して訪問しているかを確認したい」と考えたことがある方は多いのではないでしょうか。

もしこれを行う場合、「セッション日または日付ディメンションと目標の完了数指標を組み合わせたカスタムセグメントを作成すればいけそうだ」と考えられるのではないかと思います。

ですが、標準レポートでセカンダリディメンションとして選択できる「月(年間)」や「日付」ディメンションはカスタムセグメントでは利用できず、「セッション日」も最大31日までしか指定できません。

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上記でい特定期間が長い場合、カスタムディメンションで日時データを取得する必要があります。

この記事ではGoogle タグマネージャを使った取得方法をご紹介します。

Google タグマネージャの大まかな流れは下記記事と同じです。

 

www.ray-analytics.com

 

 

 

 

1:カスタムディメンションを作成


Google アナリティクスの管理画面( https://analytics.google.com/analytics/web/ )を開き、実装を行いたいプロパティ管理メニューの [カスタム定義] > [カスタム ディメンション] > [+新しいカスタム ディメンション]でカスタムディメンションを作成していきます。

今回ですと、日時データは行動毎に紐づけるべきなので、スコープ(範囲)はヒットとします。

作成後、[カスタム ディメンション]の一覧画面または作成後に表示されるサンプルコード内のインデックス番号をメモしておいてください(キャプチャだとdimension3なので「3」)

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2:日付を取得する変数を作成


利用しているGoogle タグマネージャのコンテナの管理画面( https://tagmanager.google.com/#/home )より、 [変数] > [ユーザー定義変数] > [新規] より変数を作成します。

・変数の種類:カスタム JavaScript

・カスタム Javascript

function() {
	var date = new Date();
	var dd = new Date();
	var yy = dd.getYear();
	var mm = dd.getMonth() + 1;
	var dw= new Array("日","月","火","水","木","金","土");
	var dw2 = date.getDay();
	var dd = dd.getDate();
	var hh = date.getHours() ;
	var ss = date.getMinutes() ;
	if (yy < 2000) { yy += 1900; }
	if (mm < 10) { mm = "0" + mm; }
	if (dd < 10) { dd = "0" + dd; }
	if (hh < 10) { hh = "0" + hh; }
	if (ss < 10) { ss = "0" + ss; }
    return yy + "/" + mm + "/" + dd + "(" + dw[dw2] + ")" + " " + hh + ":" + ss;
}

上記を実装すると、YYYY/MM/DD(曜日)HH/SSが取得されます。

必要に応じて加筆修正してご利用ください。

 

 

 

3:pageviewタグにカスタムディメンションのインデックス番号と変数を紐づける


[タグ] に移動して、pageviewを計測しているタグの設定画面を開きます。

「詳細設定」に「カスタムディメンション」の項目がありますので、こちらに1で作成したカスタムディメンションのインデックス番号と2で作成した変数の変数名を指定してください。

指定が終わったら、「保存」をクリックしタグの設定を保存します。

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4:プレビューモードで発火検証


3までの設定が完了したら、管理画面右上の [プレビュー] をクリックし、プレビューモードを起動します。

pageviewを計測しているタグの詳細を開き、indexにインデックス番号、dimensionに想定通りの値が取得できているかを確認します。

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5:コンテナを公開


プレビューモードで取得内容が問題なければ、管理画面右端にある [公開] より公開作業を行います。

広告主コミュニティにはGoogle タグマネージャでのトラッキングが上手くいかないという質問が投稿されることが度々ありますが、公開が行われていないことが原因のケースがありますので、この作業は忘れないようご注意ください。

 

 

 

6:Google アナリティクスのレポートで確認


アナリティクスから [行動] > [サイト コンテンツ] > [すべてのページ] レポートで、セカンダリディメンションに作成したカスタムディメンションを指定します。

問題なければ以下のように取得されます。

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※「GAの計測ができない時に確認したいこと」の「4: [リアルタイム] レポートでは数字が上がるかどうか」に記載しました通り、集計までに時間がかかるのでご注意ください

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7:カスタムセグメントを作成


取得した値は日付形式ではなく文字列として取得されるので、絞り込みを行う際は正規表現を用いる必要があります。

下記の場合、2018年8月、9月のヒットデータを持つユーザーデータに絞り込むことが可能です。

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※カスタムセグメントはスコープによってセグメントされるデータが異なるので、実際に利用する際は検証を充分に行ってください

 

 

 

まとめ


カスタムディメンションで日時データを取得することで、「異なるA、B、C全ての期間に訪問したユーザーデータ」というようなセグメントを作成できるので、より複雑なユーザー分析が行える環境になります。

また、カスタムディメンションはユーザーリストでも利用できます。

絞り込み条件によってはデータ量が多いサイトでないと厳しい可能性はありますが、Google アナリティクスのデータをより活用していけると思いますのでご検討いただければと思います。

 

※本記事は、広告主コミュニティの学習資料ページに掲載していたものです。

 上記コミュニティが2019年7月に閉鎖する為、こちらに移動しております。